あなたの会社に必要なデザインとは?

2020.11.22

失敗しない!デザインを依頼するときのコツ

失敗しない!デザインを依頼するときのコツ

 

マイルストーンデザインにとって、デザインすることは仕事の一部です。現在は、ブランディング、マーケティングがベースとなって、その知見、経験をベースにWebサイトやパンフレット、チラシなどのプロモーションツールを制作まで、企業の価値創造(特別な付加価値=ブランディング)と集客から顧客化までのプロセスを支援しています。
言わば、入り口から出口まで。Webサイトやプロモーションツール(以下プロモツール)は、出口であり、入り口はブランディング、マーケティングです。しかし、入り口なくして、いきなり出口を考えても、それは結果につながりません。

マーケティングとブランディングは両輪です。どちらが欠けてもいい結果につながりません。ただ、会社の規模や予算、準備によって、すべてをガッツリ同時に取り組める会社とそうでない会社があるので、ご依頼の中で、その時々にさじ加減して、ゴール設定とその期間の中で調整していくのが現実的なかたちとなります。
いずれにしても、ゴールと目的もっとも大事で、まずは、最低限そこを明確にして、そのためにすべては行われる必要があります。

 

ゴールや目的を共有でき、戦略を理解してもらえるかどうか

さて、今回のテーマは「あなたの会社に必要なデザインとは?」というテーマですが、Webサイトもプロモーションツールも、そこにはデザインがあり、コピー・テキスト、さらには写真撮影やイラスト制作などのクリエイティブがあります。

パンフレットやWebサイトを作るとき
誰に、どこに、これらのプロモツールの制作を依頼しますか?

印刷会社か企画会社、広告会社(広告代理店)、販促=プロモーション会社、広報・PR会社、そして、デザイン会社やフリーランスのデザイナーでしょうか?
最近は、Webサイトも、印刷会社で請け負うことも多いので、クリエイティブに関しては、いろいろな会社やフリーランスの方がいます。

これまで、自社のプロモーションツール、パンフレットやチラシ、Webサイトを整備されてきた会社では、小さな会社なら経営者ご自身が、また、販促、企画、広報などの部門がある会社は、担当者の方が、どのような販促物やWebサイトが必要なのかを考え、他社のいろいろな販促ツールやWebサイトを研究したりして、自分たちなりに、ベストなものの方向性や具体的なイメージを考えて制作できる会社に発注します。例えば、デザイン会社や印刷会社(←社内に企画・デザイン部門があり、デザイナーがいるなど)に発注します。

しかし、どんなツールが必要かどんなWebサイトがいいのかが分からない場合は、もちろん、デザイン会社や印刷会社、フリーランスのデザイナーの方でも、その知見があれば相談できるわけですが、その前段階で、あなたの会社に、何が本当に必要なのかを理解できる会社や人物にお願いしないと、いい結果につながりません
広告会社、企画会社や広報、販促会社も、その会社がマーケティングやブランディングの視点から結果につなげていくために何が必要なのかを理解できている会社にお願いしないと、結果につながらないということになります。
でも、どうしたらそんな会社とつながれるのか?その会社がちゃんとやってくれる会社なのかを確認するにはどうしたらいいのでしょうか?一度は仕事をしてみないとわからないでしょうか?

正直なところ、最終的にはお願いしてみないとわからないと言うことになりますが、その前に、表現については、その会社でこれまでどんなものを制作してきたかの実績を見せてもらえばいいし、どういう意図、プロセスでそれが制作されたのか、ゴールや目的などいろいろとお話を聞けば、その制作会社さんが、どれくらい理解されているかがわかるので、よく話を聞かれることをおすすめします。
また、感性や相性もあって、馬が合うか合わないかという問題もあります。でも、何よりもゴールや目的を共有でき、戦略が理解できるかどうかは大事です。ここが理解してもらえてないと、何にもなりません。

 

現場のデザイナーが戦略を決めるのではない

ある会社に経営コンサルタントさんが入っていて、会社の戦略を見直し、ブランディングやマーケティングのコンセプト、戦略も方向付けることができ、では、そこからWebサイトやパンフレットなどを制作会社に依頼する段になります。

コンサルタントの方がデザインのことやプロモツールのことをよく理解されている方ならいいのですが、そうでない方の方も多いので、せっかく戦略がバチッと方向性が定まっているのに、それを理解できない制作会社さんに依頼してしまうと、結局、戦略とツールが切り離されてしまいます。そのために、制作会社やその担当者の感性、感覚で、デザインや制作物の表現が決まってしまうと言うことも多々あります。
なぜ、結果につながらないのか?それは、戦略がツールに落とし込めていない、表現されていないからです。
そもそも戦略とは何かについて、理解していない制作会社もあるでしょうし、現場のデザイナーさん、ディレクターさんのデザイン表現力は優れていても、戦略と表現をつなぐ、ブランディング、マーケティングの視点を理解できてなければ、そこはもう、運頼みになってしまいます。

例えば、人類がある惑星に移住するために、その惑星のどこかに宇宙船を着陸させたいのですが、その惑星のことがよくわかっていない。その場合に、パイロットに適当ないい感じの場所を見つけて着陸してくださいと頼めるでしょうか?

パイロットは宇宙船を飛ばすことにはプロとして十分な技術を持っていますが、どこに着陸させるのか、どこに降りるのがベストなのかは分かりません。ただ、ここに降りてもらえるように指示を出せば、安全にバッチリ降りてくれるわけです。

住めそうな場所がわかるのはあなただろうし、どこがふさわしいのかを調査し、どこに降りるのがいいかを決めるのもあなたです。
地形や風の影響を考えながら、安全に着陸するのはパイロットの仕事です。降りたい場所の地形が思ったほどよくない場合に、ここに降りるのは危険なので、こちらに降りた方がいいと思いますが、どうしますか?と提案するのもパイロットだと思います。
降りろと言われて、危険地帯に降りるのもプロの仕事とは言えません。

Webサイトにしても、プロモツールにしても、現実には、パイロット任せで着陸している人、会社も多いものです。

 

ターゲットの価値観にあった世界観と
会社が表現したい世界観

私たちの仕事は、会社にデザイン担当、ライティング編集担当というプロフェッショナルなパイロット(例えです・・・)がいるだけでなく、どこに着陸するのがベストなのか、どういう風に着陸するのがいいか、着陸した後もどう暮らしていくのかなど、クライアントをトータルにサポートすることが仕事です。
もっと言えば、どの惑星がいいのかを一緒に考えるところまで行っていて、そのためにどういう手段で行くのがいいか、そのために何が必要かなども考えたりします。
これが私たちの仕事であり、そのような視点で、クライアントがいかにゴールへと到達できるかを支援しています。

デザインとは言っていますが、Webサイトや販促ツールをどう表現する必要があるかという意味でもあります。
あなたの会社のお客さん、ターゲットは誰か?市場のポジショニングはどこか?によって、どう言う表現が必要か、ベストは何かが決まってきます。
人は生き方やライフスタイルによって、また、会社はビジネス領域によって、どんなスタイル、どんな世界観、価値観、どんな雰囲気、表現が必要で好まれるのかが異なります。

新車のメルセデスベンツやレクサスを求める人は、やはり正規ディーラーの上質な雰囲気とサービスの中で買いたいわけで、怪しげな中古車屋さんや軽自動車のお店で買いたいとは思わないでしょう。
そこには信頼、信用、安心があって、顧客の満足度を満たすステイタス感やトータルなサービスがあり、それがブランドであり、世界観、大切な価値観なわけです。
逆にリーズナブルな中古の軽自動車を、高級感漂うセレブなお店で買いたい気はしないでしょう。いったい、いくらになるのか心配です。。。笑

このように、適材適所、ターゲットにはターゲットにあった世界があり、好みの場所があって、そうした世界観が共有されています。
デザインは、こうしたブランド、世界観をどう表現するのかと言うことです。コピーやテキストも同じ、クリエイティブはそこから考えなければいけません。
では、それはどのように考えればいいのか?その着地点をどう表現すればいいのか?

 

同業他社をしっかりチェックする

先ほどの宇宙船の話ではありませんが、どこに着陸するのがいいのかは、戦略ベースで決まります。

◎会社、ビジネスの顧客、ターゲットは誰なのか?
◎そのターゲットはどんな人で、どこにいるのか?
◎どうやってアプローチできるのか?すればいいのか?
◎そのターゲットはどんなスタイルを好み、興味があって、どんなものに反応するのか?
◎そのために、どんな表現が必要なのか?

そのためには、同業、競合がどんな表現をしているのかをよく見てみる必要があります。
競合他社の調査や他の業種の会社で興味深い表現をしているところはないか?ヒントを得る必要があります。
同じ地域や業界での競合のTOP企業はすぐに分かるでしょうから、そうした企業がどのような表現をしているのかを見ることは大事です。ただ、あなたの会社と業界TOPは、規模と戦略が異なります。つまり、ターゲットも異なるかもしれないし、ターゲットへのアプローチの仕方も異なるかもしれません。ランチェスターの弱者の戦略、強者の戦略です。
自社の業界に関連する会社は、業種でネット検索すれば出てくるので、いろいろと参考にすることができるでしょう。
また、Webサイトのデザインを紹介するWebデザイン集のサイトなども利用できます。デザインに寄っているので、ブランディング的によくできたサイトは多いのですが、マーケティングの面でいまひとつなサイトも多いので、注意が必要です。また、同様にPinterestなども活用できるでしょう。全く同じものを作るのは著作権法に違反しますが、参考にチェックしたり、モデリングすることは必要ですし、結果の出るいいやり方は必然的に、どうしても均質化=近いものになってきます。

こうしたWebサイトやプロモツールを自社、ご自身でも研究されて、会社に、ビジネスにどう言うものが必要なのか、ベストなのかは、ご自身の会社のことですから、しっかりとイメージし、どこに着陸する必要があるのかは、経営戦略、マーケティング、ブランディングベースでしっかり考えたいものですね。

ぜひ、優秀なパイロットに、的確な場所に降りてもらってください!Good Luck!!

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

マーケティング、ブランディング、Webサイトの無料ご相談もやっていますので、

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表