Webサイトは魂入ってますか?

2020.12.04

Webサイトは魂入ってますか?

魂が打ち震えるWebサイトなのか

 

テンプレートにもいいところはある

Webサイトは、言うまでもありませんが、あなたの会社がどんな会社なのか?どんなビジネスなのか?どんな業務を行っているのか?どんな商材を扱っているのか?もしくは、商品なのか?など、会社について、商品について知ってもらうためのものです。いわゆる会社案内ですね。

たぶん、Webサイトを制作に関わる会社や制作者の多くが、お客さんである会社をどう紹介すればいいかというレベルでサイト制作に関わっていますが、そのレベルならまだいいのですが、中には似たような会社のサイトのソース(プログラム)をコピーしてきて、色やデザインを変え、コンテンツを入れ替えるようなひどい会社もあったりします。

最近では、デザインの元となるテンプレート(ひな形)がたくさん無料で配布されていたり、比較的安価に手に入れることができるので、少しWebの知識のある方なら、このテンプレートに自分で情報を入れてWebサイトに仕上げることも可能です。また、Wixなど、テンプレートでWebサイトを無料から作れるサービスもいくつもあります。

それで大丈夫な方は、それでいいと思いますが、まともなテンプレートは、ある程度は何のために使うのかを前提に設計されていると思いますが、テンプレートの問題は、一般的なコンテンツ内容に合わせて、一般的に構成されたレイアウトデザインなので、いわゆるどこにでもありそうなデザインになってしまうことや会社独自の個性特徴を表現しにくかったり、そのテンプレートに合わせて情報をまとめなければいけないという部分で、言ってみれば、自分の体型とは異なる服に、無理矢理身体をねじ込んで、我慢するということに成りかねません。

ただ、費用的にはリーズナブルだったりするので、スタートアップやテスト的にビジネスを始めるのは、こういう方法は悪くないのでおすすめではありますが、ある程度、しっかり事業、ビジネスをされていて、利益も出ているのであれば、そこから本気で次のステージへと向かう、さらに成長させていきたいと考えるなら、こうした既製品に身体をねじ込んでいるレベルでは、本当に伝えたいことは表現できません

何より、ブランディングで考えるなら、もっとも表現したいこと、伝えたいこと、表現しなければいけないことが、表現できない可能性が高いからです。
会社でやっていることがオリジナルなら、事業のコンセプト唯一無二と考えるなら、やはりWebサイト、オリジナルで構築するべきでしょう。

 

稚拙でもエネルギーを感じるものには勝てない

Webサイトをオリジナルで制作するもっとも大事な理由は「魂が入る」からです。
仏を彫って、魂入れず」という言葉がありますが、カタチだけまねして、見た目だけ、雰囲気だけカタチにしても、それはイミテーションであり、メッキのようなものであって、いつか剥がれるし、3匹の子豚の家のようなもの、砂上の楼閣です。

例えそれが稚拙で、素人くさい作りだったり、Webサイトのセオリーやトレンドと異なっていても、経営者の思いや会社の皆さんのエネルギー詰まってほとばしり出ているWebサイトに勝てるモノはありません。
そこからは、魂を感じるし、やる気本気度お客様への思い伝えようとする意思が感じられ、我々プロから見ても、時に感服することもあります。

時折そんな熱い思いを持った経営者や会社さんからWebサイトの相談を受けますが、もちろんお受けするのですが、相談としては、これまで自分たちなりにいろいろと社内で考え、Webデザイナーさんに手伝ってもらってここまで来たけれど、増築を繰り返した家みたいになって、もうこれ以上は限界を感じ、ブランディングからしっかり考えないといけなくなったと言うことで、ご紹介をいただいたりという感じです。

こうした中で、Webサイトを拝見すると、確かに、サイト設計は古く、ごちゃごちゃして、増築を繰り返した状態ではありますが、なんとも言えないパワーを感じ、ついつい見入ってしまうような、いったいこの奥に何があるんだろうというようなエネルギーに満ちているものだったりします。
確かに、こういうサイトの場合、お客さんは、エネルギーを感じてくれても、商品がよく分からなかったり、どうやって購入すればいいのかわからない。知りたい情報にたどり着けない。そんなこともあって、コンバージョン→顧客転換=商品を購入いただく、または、会員登録、メルマガ登録などをしてくれるというところにいかないと言うこともあります。
それでも、一瞬は雰囲気が良さそうでも、無機的で、エネルギーをまったく感じられないサイトよりは遙かに良くて、しかし、こういうサイトをリニューアルする場合は、やはりこうしたエネルギーや思い、パワーを失わせないように、がもっとすーっと湧き上がってお客さんにより届くようにしっかりと考えていきたいと思うのです。

 

魂さえ入れば生きるもの

テンプレートを使うにしても、会社や経営者の方、また、それを制作する方が、そこをしっかり理解して、そこに思いをかけて作るなら、テンプレートでも魂を入れられるわけです。

魂さえ入れれば輝き出します。

おしゃれな服を着ている人を見て、洋服が歩いているように見える人がいます。
おしゃれをしたいのは分かるけれど、本人が洋服に負けていて、洋服を着ているのではなく、洋服に着られているという状態です。
なぜ、洋服に本人が負けるのかというと、本人が自分の魅力を分かっていなかったり、それを着ればおしゃれだ、カッコイイと、自分との相性や感性タイプ個性をよく理解して着こなしていないからです。
おしゃれな人は、自分がどう言うものが似合うのかを知っています。また、本当におしゃれな人ほど、ベーシックで、Tシャツにジーンズだけでおしゃれに見えるものです。極端に言えば、裸でも格好いいでしょう。
裸の王様が恥ずかしいのは、中身がない=魂がないのが露呈しているからです。

「魂」とは一体何でしょうか?

 

WebサイトもAIがデザインするようになる

Webサイトは、この先、AIがデザインする時代になって行くでしょう。AIやロボットにとって変わられる職業というのがありますが、10年後、Webサイトをコーディングするプログラマーは厳しいのかもしれません。

先日、ソフトバンクのカンファレンスがありましたが、その中で、ソフトバンクグループのプロセッサチップを開発するARMを、半導体メーカーのNVIDIAが買収し、孫正義さんとNVIDIAのジェン・スン・フアンCEOとの対談があり、ジェン・スン・フアンCEOは「いま起こっていることでもっとも素晴らしいことは、AIが遂に、自分でAIのソフトウェアを書くことができるようになったことだ」と言っていましたが、それは驚くべきことであると同時に、ある意味で怖ろしいことでもあるなと感じました。何だかSFのようで、ターミネーターの世界に近づいているようで、少し不安になりました。
お二人とも、これからはいかにAIと付き合っていくか、AIをもっと積極的に開発して、人にとってなくてはならない重要なパートナーとして、安心してAIと暮らしていけるような社会にしていくことが大事だと言ってはいましたが、果たしてどうなっていくのか、私たちもAIについて、しっかり理解を深めていく必要があります。

 

会社の「魂」とは何か?

いつものようにちょっと話が脱線しましたが、いずれにしても、この先AIは、コーディングだけでなく、Webサイトをデザインし、制作してくれるようになるでしょう。デザインをいくつも提案してくれて、もっと自由に選んだり、気に入らないところは瞬時に修正してくれたり、AIと話をするだけで、希望のものを作ってくれる様になるはずです。

その時に大事なのが「魂」です。

◎あなたの会社はどんな会社なのか?
◎何が強みで、特徴なのか?
◎どんな市場、ターゲットで、何を提供しているのか?
◎なぜそのビジネスをやっているのか?
◎それをやらずにはいられない思いとは何か?
◎なぜ、それを続けているのか?
◎お客様にもっとも届けたいものは何か?
◎お客様から感謝されることとは何か?
◎社員は、お客さんは、経営者としてのあなたは何に満足しているのか?
◎社員の思いとは何か?
◎これからの会社のビジョンとは何か?
◎どんな姿になりたいのか?
◎ゴールはどこか?
◎競合はあるか?
◎他にはない、あなたの会社独自の売り=USPとは何か?
◎あなたが経営者として大切にしている価値観とは何か?
◎あなたの本気とは何か?
◎会社のコアバリューとは?
◎会社の理念とは?
◎何のために、どこへ向かうのか?
◎どこへ行き着けばいいのか?

こうしたことがギューッと凝縮されて、Webサイトに埋め込まれ発信されるとき、Webサイトからは強いエネルギーが放出され、高く強い振動数を発信します。
それはお客様や社員に共鳴して、皆が活性して、お客様が集まり社員もエネルギーの高い状態で活動します。

 

動かないEVAは単なるモノでしかない

Webサイトは、単なる会社案内ではありません。Webサイトは会社そのものであり、ネットというつながった世界でバイブレーションを起こし続ける振動装置であり、その振動は同じ感性を持ったお客さんや人々に共鳴し、相手からそれに気づいて、つながってくるようになります。
しかし、魂の入っていないWebサイトは、単なる入れ物であり、魂の入っていない見てくれだけの箱でしかありません。
ブランディングの本質は、経営者の魂であり、思いであり、エネルギーです。経営者がどうしたいのか?その熱い思いこそがその本質です。それとしっかりつながらないとなんの機能もしないし、役にも立ちません。

エヴァンゲリオンも、選ばれしパイロットあってのEVAであり、選ばれしものしか繋がることができない=操縦できないのです。動かないEVAは単なるモノでしかありません。

Webサイトを成功させるためには、Webサイトに魂を「注入」すること。
どうしたら魂が入るのか?
いや、どうしたら「魂」から創造できるのか?
すべては魂あってのもの。

ぜひ、自社のWebサイトに魂は入っているかを確認してみてください。

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表