ヒーローズジャーニーを生きる【後編】コーリング、それは目覚めの知らせ

2020.12.03

ヒーローズジャーニーを生きる後編

 

コーリング、それは目覚めの知らせ

ヒーローズジャーニーは、まさにここです。あなたも実はヒーロー、ヒロインなのです。
あなたの中には、本当のあなたが眠っていて、運命は、あなたを常に目覚めさせようとしています。

ヒーローズジャーニーでは、それをコーリングと言います。
目覚まし時計のように、いろんなカタチで、あなたを目覚めさせようと呼びかけてきます。
最初は、小さな小さな音で気づきませんが、あなたが気がつかないでいると、コーリングはどんどん大きくなって、それでもあなたがそれを無視していると、最後には未知の世界へ、強制的に蹴り出されます。

ルークの場合は、何か自分の中で、悶々としたものがあったのですが、それが何かは分かりませんでした。しかし、お姫様の救援メッセージで何かのスイッチが入り、ざわざわしてきて、そこから石が山肌を転げ落ちるように人生の物語が展開していくのです。
あなたも人生でそんな経験はありませんか?

あなたの人生でのコーリングはどんなものだったでしょうか?
もし、あなたがコーリングに気づいていないとしたら、それは何だと思いますか?
あなたのこれまでの大きな試練とは何だったでしょうか?

 

本気度を試される門番の存在

こうして、日常の世界から未知の世界へと旅立っていくのですが、この境界に門番がいて、この門番は、未知の世界へ簡単には行かせてくれません。それは、未知の世界は本気の試練が待ち受けているからです。
例えば、会社を辞めて独立したいと親や友人に話したとき、絶対にやめといた方がいい、ろくなことにならない。せっかく安定した会社なのにやめるなんて、俺はそうやって独立して借金抱えて失敗した人を何人も知っているなどなど、あなたはきっと上手くいかないネガティブなことばかりを言って足を引っ張ります。これが門番です。あなたを旅立たせまいとするのです。
彼らの中には、あなたを危険な目に遭って欲しくないという気持ちですが、実は彼ら自身が旅立てない思いやあなたにもしものことがあったことを想像し、不安や怖れを抱き、あなたに投影するわけです。

あなたが、何かに挑戦しようとしたときに、周囲の人にこんなことを言われたり、足を引っ張られたりしたことはないでしょうか?
もし、あなたがその時にあきらめて旅立たなくとも、あなたの中にそのような小さな火が灯ってしまったなら、その日はどんどん大きくなっていきます。
どんなに否定されても、最後には、自分の思いを止めることはできなくなります。また、それが運命だとしたら、あなたは最後には、運命に蹴り出されてしまうのです。

 

未知の世界への後悔、勇気が試されるとき

そうして、未知の世界にやってきたあなたは、ある意味で自信満々でやってきたのに、いざ、旅立ってみると真っ暗闇で、右も左もわかりません。これはやばいことになって、失敗した。想像以上にこれはやっかいなことになってしまったと、大きな後悔をするかもしれません。
それでもなんとかしなければいけません。引き返すこともできないし、ここにいても仕方ないので、意を決して前へ進んでいきます。そんな時に、暗闇の中にほのかな明かりが見えます。そこにあなたを導いてくれる師が現れるのです。

ルークが盗賊に襲われ気絶して、真っ暗闇になって、助けてくれたのがオビ・ワンだったというくだりです。
このように、あなたが未知の世界で路頭に迷ったときに、必ず助けてくれる人が現れるのです。
始めて就職したとき、右も左も分からない中で、頼りになる先輩や上司が現れる、そんな話です。

相次ぐ魔物の登場とスキルアップする自分

そして、試練の旅では、次から次へと魔物が現れてあなたの旅を妨害します。あなたを先に行かせまいとします。しかし、あなたはその魔物を打ち破り、どんどん知恵と技勇気を身につけていきます。最初は手強かった敵も、ある程度こなせるようになると、また強敵が現れ、敵もどんどんバージョンアップしていきます。笑
これはまさに、テレビゲームのロールプレイングゲームで、ひとつのステージ(ダンジョン)が終わると次のステージへと進むものと全く同じです。実はこうしたゲームも、ヒーローズジャーニーのパターンにのっとっています。

ゲームプレイヤーは、どんどんスキルを上げて、次のステージへとステップアップしていきます。そして、途中何度か、かなり手強い敵が現れます。ゲームではこうした敵は、そのままやられてしまいますが、物語では、こうした強い敵が改心して仲間になったり、ライバルだった存在が、主人公の危機に加勢してくれたり、そういうシーンが結構熱くなって、感動したりします。

 

もっとも怖れを感じる洞窟の中へ

そして、主人公は、これまでの自分だったら向き合えなかった恐怖に向き合います。スターウォーズでも、2作目で、主人公が暗く深い洞窟に入っていくシーンがありますが、このように、自らもっとも怖れを感じる暗く深い得体の知れない場所へ足を踏み入れるのです。
まだ試練の旅の途中では、もしそんな洞窟があっても避けてきたはずですが、ずっと気になっていたけれど、手を付けることができなかったこと。自分にはできない、自信がなくて無理だと思っていたこと。避けてきたことなど・・・
そして、遂にその洞窟に足を踏み入れ、奥へ奥へと進んでいきます。

そこは、ジメジメしていて、怪しげな虫が這い回り、足下はぬかるみ、天井からは得体の知れない液体がしたたり落ちてきます。そんな勇気を振り絞って覚悟を決めて洞窟の深く奥に足を踏み入れると、そこにあなたがもっとも必要としていた、あなたが本当に手にしたかった宝があります。しかし、そう簡単には手に入りません。インディジョーンズなら、それを手にするとき、同じ重さの砂袋ですり替えますが、結局、装置が作動して、矢が飛んできたり、大きな斧が降りかかってきたり、最後は絶体絶命の大きな丸石が洞窟いっぱいに転がって来たりして、危機一髪命からがら脱出します。

また、この宝を得ようとしたら、強力な魔物が現れ襲いかかってきます。しかし、何とか切り抜けて、その宝を手にしますが、その宝物とは何か、それは往々にして、本当の自分とは何かを知るということになります。これまで歩んできた試練の道成長した自分。そんな今の自分があるからこそ得ることができたもの、それは自分とは何者なのかということを知ることだったのです。そして深い気づきと悟りを得た主人公は、最後の大ボスを倒しに最後の旅へと出発します。

ついに、最後に大ボスが現れて、これまでの試練の旅で身につけた、すべての知恵と能力全開にして、この最大、最強、最悪の敵と向き合い最後の決戦となり、その最強の敵を倒すことに成功します。そして、平和が訪れるのですが、その最強の敵を倒して主人公は気づきます。その最強の敵とは、それまで否定していた過去の自分だったと言うことを。
この試練の旅、すべての旅は、ヒーロー=英雄になるための旅ではなく、真の自分を見いだすための旅だった。自分を騙して、自分に嘘をついて、この程度の自分でいようと決めてきた自分。そんな自分と決別し、本当にやりたかったこと生きたかった自分を生きるために、過去の自分を捨て過去の思いを手放し自分という可能性制限してきた自分という重い鎧を脱ぎ捨てて、自由な自分、真の自分になって天高く舞う。。。
その気づきこそがヒーローズジャーニーで得る宝物であり、報酬なのです。

 

自己成長によって体験する世界は変わる

ヒーローズジャーニーでは、こうして元いた場所に還るのですが、時々、主人公は、あまりに試練の旅が長く、厳しい旅だったために、その未知の世界に慣れ親しんでしまい。そこが自分の場所だと思い込んでしまう場合があるようで、そういう場合は、元いた場所から迎えが来ることもあるようです。

「王よ、あなたは真の王です。あなたはこの魔境にいる戦士ではないのです。戦いは終わりました。王よ、帰還しましょう。。。」
ロード・オブ・ザ・リング三部作の最終作、王の帰還でも、最後に、主人公フロドたちと共に旅をし、フロドを守った勇者アラゴルンは、帰還しゴンドールの王になります。

主人公だけでなく、こうした試練の旅を経た登場人物たちは、元いた場所平和を取り戻した村に戻るわけですが、もうそこは今までの村ではありません。
いや、いままでの村かもしれませんが、成長し、進化した主人公、もしくはあなたを迎えるその村は、その村人たちは、あなたをこれまでのあなたではなく試練の旅を経た尊敬される勇者として迎え入れます。そして、実際に、パラレルワールドの考えでは、あなたのエネルギー、振動数が変化しているので、あなたが体験する時空が変わり、あなたが還るその世界は、もうあなたが元いた場所ではないのです。
スパイラル状に、上から見ると同じ場所でも、横から見るとステージが上がっているわけです。
これは、パラレルワールドの記事「あなたは、あなたが生きたい世界に生きている/パラレルワールドで考える世界も参考にしてみてください。

 

ファインディング・ジョー「英雄の法則」に学ぶ

さて、2回にわたって、ダダダダーっとヒーローズジャーニー=英雄の旅について見てきましたが、この英雄の旅をとてもわかりやすく理解できるのが、私が日本で配給権を得て、リリースしている映画 ファインディング・ジョー「英雄の法則」です。

ファインディング・ジョー「英雄の法則」

パトリック・タカヤ・ソロモン監督によるこの映画は、2011年にアメリカで公開され、日本では2012年に公開しました。今でもDVDやオンラインで多くの人に見ていただいており、未だにそのコンテンツは色あせることがありません。とても深く、楽しい、人生を積極的に生きようという勇気をもらえる映画です。

米国を中心として、20人の作家、モチベーター、アスリート、教育者、ミュージシャン、俳優など様々な識者が登場するインタビュー形式の内容で、このブログでの時折紹介する、私のメンター、アラン・コーエン氏も登場しています。解説には子供たちが演ずるヒーローズジャーニーの解説もあり、クォリティの高い素晴らしい映画です。まだご覧になっていない方には、ぜひ、見ていただきたいです。

日本版のDVDには、日本だけの特別なパンフレットを製作し、ヒーローズジャーニーの解説や映画の中に出てくる珠玉の言葉をまとめています。

私にとっては、当時、英語も未熟だった私が、アランに聞いて、この映画を知り、ぜひ日本に紹介したいと、いきなりプロダクションにメールを送ったことから、実際に私が紹介することになる運びとなっただけでなく、そこから様々な素晴らしい出来事が起きて、やはり思い切って一歩を踏み出したことが、次なるステージへと導いてくれることを確信したものです。

いまでは、パトリック・タカヤ・ソロモン監督とは心友という関係にまでなって、ロサンゼルスの自宅に泊まりに行ったり、監督が我が家に来たり、また、日頃からFacebookメッセンジャーで「Hey! pat」「Hey! Tatsuya」と言うようにやり取りする仲になっています。

また、監督の現在進めている新しい映画「What is Money」の製作にも関わらせていただいており、今後の展開が楽しみです。

ヒーローズジャーニーは、あなたの人生そのものです。
ヒーローズジャーニーは、日々あなたの身に起こっています。
ヒーローズジャーニーは、あなたを成長させようと、進化させようとあなたに働きかけます。
試練は必ず訪れます。でも、そこには法則があって、あなたは必ず最後には英雄になれるのです。
そう、あなた自身のヒーロー、ヒロインに!
ぜひ、真のあなたという英雄に出会ってください。
真のあなたは、いつもあなたを待っているのですから・・・

他にも、いろいろな角度で経営やマーケティング、ブランディング、Webサイト制作について、お伝えしていますので、他の記事もぜひ、お読みください。ありがとうございました!

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Inspirater 和田達哉
株式会社マイルストーンデザイン 代表